御存知ブルーノ・ムナリの知育絵本『NELLA NOTTE BUIA/IN THE DARKNESS
OF THE NIGHT/闇夜の中で』です。この本は『霧の中のサーカス』同様、ムナリの作品の中でも傑作との呼び声が高く、その特殊紙の使い方、物語りへのアプローチは目を見張るものがあります。闇夜には黒の紙を使用し、猫や家屋などのモチーフは青の不透明インクを乗せて刷っています。その為白い紙に黒インクを印刷するのとは違い、紙自体が黒いので深みが増し、断裁面も黒く、インクの照り返しによる反射光もありません。本当の漆黒、闇夜に対するムナリのこだわりが見てとれます。同様に、闇夜に浮かぶ月は黒い紙をくり抜き、後方の黄紙の色を拾うことによって、闇夜にぽっかりと浮かぶ月の遠近感と浮遊感を表現しています。後半はトレーシングペーパーによる草むらや、OKサンドペーパーによる土感ある穴ぐら、自分でめくって開ける宝箱など、ユニークな仕掛けも一杯です。
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